浮気や束縛など彼女を泣かせる男としてよく取り上げられています。
そして、女性に最も恐怖を与える存在が「DV男」です。
DV男とは、愛する女性に対し、暴言を吐く・暴力的という線を越え、本当に暴力を振るう男のことです。
心理的暴力や身体的暴力、経済的暴力などで女性を傷つけます。
彼氏から殴られた経験がない人は、「そんな男、別れた方がいいよ!」と思いますね。
ところが現実は、DV男にハマってしまった恋愛依存症の女性は、そう簡単に別れようとはしません。
今回は「DV男」とそんな男から離れられない「恋愛依存症女」の奇妙な関係をひも解きます。
DV男の特徴
DV男は、プライドが高く自尊心を傷つけられると黙っていません。
また、些細なことがきっかけで愛する人に手を出します。
彼女が他の男性と話していたとか、電話していたというのは論外です。
もしも彼女にそのような行動が見られれば、100%罪人のように扱われます。
DV男が嫉妬だけで暴れるのであれば、これからは家族以外の男性とコミュニケーションを取るのを止めれば暴力はおさまるでしょう。
しかし、男が手を上げる原因はもっと幅が広いのです。
【DV男が女性に手を挙げる原因】
- 俺が声をかけてやったのに「はい」の返事が遅かった
- 俺が話しているのに目をそらした
- 俺が話しているとき、楽しくなさそうな顔をした
- LINEが既読になるのが遅い
- LINEの返信が遅い
この他にも沢山事例はありますが、挙げてもきりがないほど怒る原因があるのが、DV男の特徴です。
彼女に手料理を作らせ、味が濃い・薄い、手抜きをしたということでキレる事例も多くあります。
暴力が心を支配する
ここで少し、男女関係からテーマを切り離してみます。
皆さんが知っているニュースや歴史の中で、「独裁者」といわれる人物を誰でもいいので思い出してください。
現代の社会にもそういう人はいますし昔の人でも構いません。
ここで想像していただきたいのは、トップに立つ独裁者本人ではなく、その「まわりにいる人たち」の表情や態度です。
生活に必要なお金や食べ物もろくに与えられず、辛い思いばかりさせられているのに、民衆たちは笑顔と拍手でその人物を称えますよね。
こういう国のおさめ方を「恐怖政治」と呼ぶことがありますが、DV男が彼女にしていることは、正に恐怖政治です。
怒られたくない、暴力は振るわれたくないという恐怖は女性の心を心理的に支配させ、「何とか彼のご機嫌をとりたい」という気持ちにすり替わっていきます。
ここまでは、何となく理解できるかと思います。
そして、ここからが最も怖いところです。
恋愛依存症の女性は感情が麻痺する
暴力を受け続けた恐怖が、「彼のご機嫌をとりたい」という気持ちに変容し、その通りに彼が優しくしてくれたとき、被害者である女性はDV男のことを心から素晴らしい人だと思ってしまうのです。
こんなに優しい人はいないと感じ、彼について行くのが一番だ、彼ほど私をわかってくれる人はいないという発想になってしまうのが、恋愛依存症の女性が陥ってしまう落とし穴なのです。
男からいつも恐怖を与えられてきた結果、女性は心を支配されてしまいます。
「彼は善」「私が怒られるのは私が悪だから」という考え方に洗脳されてしまうのです。
正しい彼の言うことを聞いていれば、こんな私なんかに優しくしてくれると本気で思ってしまいます。
また、多くのDV男の特徴として、彼女に対して殴る蹴るの暴行をさんざん働いた後、急に彼女を抱き締め、「ごめん、ごめん」と何度も謝ったり、「これからはもう殴らない」と優しい言葉をかけたりします。
この優しい言葉に、洗脳されてしまった恋愛依存症の女性は感動し、また信じてしまうのです。
DV予備軍チェック表
では、DV男になる可能性がある男性とはどんな人なのでしょう。
ここでは、DV男が持つ特徴や素質を列挙していきますので、チェックしてみましょう。
- 見た目はすごく優しいが、時折別人のように怖い顔になる
- しっかり者なのに急に赤ちゃんのように甘える
- 自信家であり、彼女に対して何でも自慢してくる
- 真面目で几帳面なのに、仕事場の人と衝突するなど上手くいかないことがある
- 昔かたぎの親に育てられ、よく叩かれた経験を持つ
- 親が遠くで暮らしている女性を選ぶ
- やせ細った女性が好き
- LINEに関して細かく指定してくる(早く返信しろ、ちゃんとした文章を送れなど)
- 彼女が誰と電話やメールをしているかを知りたがる、または監視する
- ハンドルを持つと性格が変わるタイプ(キレやすい、スピード違反をするなど)
いかがでしたか?
あなたの彼氏にこんな傾向が多々見られるなら、いつDV男に変貌するかわかりません。
気をつけてください。
抜け出せないのが「洗脳」
彼氏から長く暴力を受けてきた女性は、なかなかその男との関係を断ち切ることができません。
ひどく殴られ、痛みが引くまでは「もう別れよう」と決意することもありますが、時間の経過と共に、でもやっぱり別れられないという思いが強くなってしまいます。
一度こういう関係に陥ってしまうと、本人だけの力では関係を断つのは非常に困難です。
カウンセリングや病院に通い相談をすることで元の自分を取り戻すか、両親や家族など第三者の力を借りてようやく別れることができます。
もしもあなたの女友達の中に、彼氏から暴力を受けているような女性がいるようなら、救いの手を差し伸べてあげましょう。
ただし相手は暴力的なDV彼氏ですので、あなたが直接かけ合うのは危険です。
できれば男友達や、彼女の父親など、男性の力を借りることをお勧めします。