マンネリが来ないカップルとは、短期間で破綻するカップルです。
長続きする恋人同士は、必ずマンネリ化します。
今日は最初に、『マンネリ化を回避することはできない』ということをお伝えしておきます。
ただ、マンネリを上手に過ごすカップルはたくさんいます。
上手に乗り越えた人だけが、愛する人のそばに長くいられます。
今回は、彼氏との関係を長持ちさせるために、避けては通れない『マンネリ』について詳しく解説します。
マンネリは悪いものではない
『マンネリ化』という言葉を聞くと、悪いイメージばかりが先行しますね。
たとえば…
- ふたりの会話に発見がない
- お互いの表情や態度にドキドキしない
- 恋人気分がなくなる
- 一緒にいても退屈してしまう
- しばらくデートなんてしなくても平気
- 相手への好奇心がなくなる
- 愛情表現が少なくなった
- 自分の心の中から停滞感が消えない
マンネリになってしまう原因を挙げてみると、なんだか一緒にいてもいなくても良いような、どうでも良い存在になってしまったような気がしてきます。
しかし、マンネリがあるから、男と女は深い関係を築くことができます。
トキメキを感じないとか、退屈する程度のことでくじけているうちは、恋に恋するヒヨコちゃんです。
愛というものは、いついかなるときも、どんな状況にあっても砕けることはありません。
『私と彼とは愛し合っている』という実感を経験できるのは、マンネリを乗り越えた女性だけが味わえるご褒美のようなものです。
はじめは小さな波から訪れる
多くの女性たちが知りたがることの一つに、『マンネリ化はいつから始まるの?』ということがあります。
はっきりとした憂鬱感や倦怠感が出るのは、季節が一巡した頃、春夏秋冬を越えた頃というカップルが多いようです。
つまり丸1年を越えた頃ということですね。
けれどマンネリは、ある日突然ふたりの前に立ちはだかるものではありません。
付き合って数ヵ月か半年頃から、少しずつ少しずつ、『マンネリらしきもの』が恋人同士の前に姿を現します。
何が何でも毎晩『電話で声が聞きたい!』と思っていたのに、『あ。今日は別に電話しなくてもいいや』と感じる瞬間。
『もっと一緒にいたい!』と切実に思っていた頃とは違い、『今週はハードだから、無理しなくてもいいかな…。来週会おう』と判断する瞬間。
そんなふうにして、少しずつ男女の意識は変化していきます。
マンネリは、寄せては返す波に似ています。
小さな波が幾度も訪れることもあれば、乗り越えられるかどうか不安になるほどのビッグウェーブが訪れることもあります。
付き合い始めた頃はこうだったけど、最近変わったな…と感じる。
ほんの小さな変化の中に、小さなマンネリは存在します。
その変化は、ふたりの関係が成長した証しです。信頼すればするほど、ふたりの関係は変化していくものなのです。
「今日、どうしても会いたいのー!」「今すぐ会いに行くぜ!」なんて、付き合いたての時のような行動をいつまでもやっていれば、ふたりの体は壊れます。
学業や仕事や交友関係など、大切なものを失うかも知れませんね。
友達に対して、「彼氏?ああ、別に今日は連絡しなくても大丈夫だよ」と言えるようなるということは、小さなマンネリであり成長でもあります。
そして…やがて巨大な波がやって来ます。
その大きな波をふたりで乗り越えることで、ふたりの絆は太くなります。
マンネリは邪魔なものではありません。
マンネリはふたりの愛情を育む上で必要不可欠なものです。
マンネリの乗り越え方
- お互いに『向き合うこと』を止める
- 話し合いのテーマから『お互いのこと』を外す
- デートの回数を減らし、プチ遠距離恋愛気分を味わう
- 向かい合ってお互いの顔を見るのではなく、ふたり並んで同じ景色を見るようにする
- 他のメンバーを交えたツアーなど、複数人での旅行に積極的に参加する
長い時間一緒に過ごしてきた恋人同士は、これまでたくさん話し合いをしてきましたね。
何かある度に向き合って、お互いのことを充分理解しあうよう努めてきたかと思います。
大きなマンネリが訪れたときくらいは、『向き合うこと』や『深い話し合い』はサボっても大丈夫です。
お互いの声や顔、セリフに飽き飽きしている状態のときは、向かい合ったり話し合ったりしない方が上手くいきます。
とことん話し合って答えを出そうとしても、疲れが募るばかりで答えが出ないのがマンネリです。
お互いがマンネリであることを忘れ、喧嘩になりにくくする方法としては、熟年夫婦のように旅に出るのが最も手軽でおすすめです。
旅行は無理という人は、友達を交えた飲み会やバーベキュー、カラオケなどでも構いません。
ふたりで過ごして楽しくないとわかっているときは、会うのを減らすか、複数人で会うかのどちらかを選択するのが適切です。
マンネリは「期間」
一旦マンネリ化したカップルも、その後、ずっとマンネリを感じ続けるわけではありません。
ちゃんと、解消することができます。
先ほど『寄せては返す波のようだ』とお伝えしたように、マンネリはある一定期間を越えてしまえば収まります。
マンネリ=倦怠期です。
『期』という文字が入っているのは、期間限定だからです。1学期、2学期という『期』と同じです。
収まるというのは、元の場所に戻るということではなく、そこを乗り越えることで新たなステージに上がるということです。
小さな波をいくつも越え、大きな波を越えられるようになったサーファーを思い浮かべるとイメージしやすいでしょうか。
海には、永遠に波が来ないなんてことはありません。
永遠に波が収まらないということもありませんね。
大きな波を越えられるようになったサーファーは、小さな波しか越えられないサーファーとは違う景色を見ることができます。
大きなマンネリを乗り越えたカップルは、今度は多少の波が来ても、波だと感じないくらい強くなります。
このマンネリを越えたら…
今抱えているマンネリ問題を無事にクリアすることができたら、しばらくは平穏無事に過ごすことができるかと思います。
ただ、気持ちの波はまた忘れた頃にやって来ます。
次の波はもっと大きなものになるかも知れません。
それでもきっと、ふたりなら乗り越えられるはずです。
そう信じて、マンネリという期間を何度でも乗り越えていきましょう。
1年よりは5年、5年よりは10年。
一緒にいた年数が長いカップルほど、絆が太く、信頼が厚いことはいうまでもありません。