「聞き上手な女性はモテる。」
恋愛に関心のある女性なら一度は聞いたことがあるフレーズですよね。
でも、いざ男性と会話をする場面になるとついしゃべりすぎてしまい、デートが終わってから「自分ばっかりしゃべってしまった…」と毎回ひとり反省会をしている女性も意外と多いのではないでしょうか。
もともとしゃべりすぎる女性が「聞き上手」になるには、いくら恋愛コラムでテクニックを学んでも改善できないことがほとんどです。
今回は、しゃべりすぎる女子が本当に「聞き上手」になるためのヒントをご紹介したいと思います。
喋りすぎる女性が「聞き上手」になれないのはなぜ?
男性と話すときはいつもしゃべりすぎてしまう… そんな女性が聞き上手になるためには小手先だけのテクニックでは物足りません。
まずは自分がしゃべりすぎてしまう原因はどこにあるのか、しっかりと理解しておく必要があります。
自分のことを認めてほしいから
誰かと会話をするときについ自分のことばかり話してしまうのは、自己愛や承認欲求が強い人に多い傾向です。
誰かに認められることが自分の価値となるため、話し相手に「自分はこんなにすごいんですよ」とアピールして自尊心を満たそうとするのです。
そのため、ただしゃべりすぎるというだけでなく自慢話や見下したような発言として受け取られることも少なくありません。
相手に認められたいあまりしゃべりすぎてしまうのは、裏を返せば「自分に自信がない」ことが原因となっています。
聞き上手になるためのテクニックを学ぶ前に、まずは自分自身で自分の価値を認められるようになりましょう。
自分のことを知ってほしいから
好きな人と会話をするとき、平常心でいられる人のほうが少ないと思います。
彼の気持ちが他の女性になびいてしまう前にはやく関係を進めたい。彼にもっと好きになってもらうには自分のことをまずは知ってもらわないと!白黒はっきりさせたい性格ならなおさらそんな気持ちが強く出てしまうことでしょう。
でも、恋愛に焦りは禁物です。彼との関係をうまく進めるためには、決して相手の気持ちより前に出てはいけません。
自己アピールのためにしゃべりすぎてしまう女性には、好きになったら突っ走ってしまう恋愛初心者が多いのです。
もし、彼がただの友達だとしたらどうでしょうか?きっと仲良くなるために相手の話も聞こうという姿勢になるはずです。
難しいことですが、好きになった男性の前でこそ平常心でいるようにしてください。
男性心理を理解していないから
なかには認められたいからというわけでもアピールしたいからでもなく、「しゃべらないよりはしゃべったほうがいい」という思いから口数が多くなる女性もいるでしょう。
沈黙になるのを避けるため、ノリのよさを演じて間を持たせるために、あえて「よくしゃべる」ことでコミュニケーションを円滑に運ぼうとしているのかもしれません。
友人関係やビジネスの世界でこうした心がけが重要になることは多いですが、恋愛となると事情が違います。
男性に恋愛対象として見てもらうためには、「居心地のよさ」を与えられるかどうかがカギになるのです。
社会に出ればライバルだらけの男性は、一緒にいる女性にとにかく癒しと居心地のよさを求めます。
よくしゃべるノリのいい女性とは、友情をはぐくむことはできてもリラックスできる相手ではないため恋愛対象にはなりづらいのです。
「話し上手」にも魅力はありますが、男性を惹きつけるには「居心地のよさ」を求める男性心理を理解しておく必要があるでしょう。
大切なのは「本当に聞きたい」という気持ち
いつもしゃべりすぎる人が「聞き上手になるテクニック」をいくら学んでも、本人に「話したい」という気持ちがあるままでは意味がありません。
まずは本人自身が「好きな人に自分のことを話す必要はない」と心の底から思う必要があります。
「聞くこと」が「我慢」になっているかぎり、彼との関係は長続きしないでしょう。
では、自分のことばかり話す必要はないと本心から思えるようになるにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、上に挙げた根本的な「自分の問題」を解決すること。そのうえで、「本当に聞き上手になりたい」と思えるヒントをご紹介します。
相手の人物像が見えてくる
聞き上手になれば、彼に彼自身のことをたくさん話してもらうことができます。いってみれば当たり前のことですが、その分だけ相手の人物像が見えてきます。
彼がもし自分と付き合うことになったらどんなデートがしたいのか、アウトドア派なのかインドア派なのか、男友達を大切にしているのかこだわっている趣味があるのか、女性には男として立ててほしいのか対等な関係を築きたいのか、家のことはするほうなのか連絡はマメなのか… ひとつひとつ挙げていくときりがないこうした彼のプロフィールは、聞く側に徹していなければ分からないことです。
とくに恋愛経験の少ない女性は、一度いいなと思った男性を理想化してしまいがち。
相手の男性が本当に恋愛対象としてふさわしいか判断するには、客観的に彼の話を聞くことが不可欠です。
自分ばかりがしゃべっていては、恋に恋する状態から抜け出せないかもしれません。
男性へのアプローチの仕方が分かる
気になる男性との関係を恋愛に発展させるには「相手を知ること」が一番の近道です。
相手の男性が人生において重視している価値観はどんなものなのか、何に関心があってそれとどのように向き合っているのか、どんなときに嬉しいと思うのか、傷つけられたと感じるのか…。
聞き手にまわって彼の価値観をひもといていけば、受け答えにしても褒め方にしても、彼にとってもっとも心地のよい反応ができるはずです。
男性はとにかく褒めましょうとか女性らしい気遣いが大切だとか、そうしたテクニックだけでは通用しないことがあります。
相手の男性が「最近あんまり寝てないんだよね」と言ったとき、「いつもお仕事がんばっていてかっこいいですね」と褒めるのが正解なのか、「あまり無理せずにたまには息抜きしてくださいね」と気遣ったほうが喜ぶのかは、日ごろから彼の話をよく聞いて、価値観を把握していなければ判断できないでしょう。
聞き上手になれば、彼への正攻法が自然と分かってくるのです。
男性の器の大きさが分かる
聞き上手になれば、相手の男性の器の大きさを量ることができます。
どういうことでしょうか。
自分が聞き役にまわっているあいだは、当然ながら相手が話し続けることになりますよね。
隣にいる女性が自分に興味を持ってくれていて、絶妙なタイミングであいづちを打ってくれる、褒め言葉で男のプライドを満たしてくれる。
どんな男性であってもそんな状況はとても気分がいいでしょう。自慢話でも武勇伝でも楽しそうに聞いてくれる女性には、つい自分の話ばかりしたくなってしまうかもしれません。
でも、もし彼に女性に対する思いやりや気遣いの気持ちがあるのなら、終始自分の話ばかりとはならないはずです。
会話の流れを読みながら、適切なタイミングで女性のほうにも話をしてもらおうとするでしょう。
彼がそんな優しさを持った男性なのか、もしくは女性が気遣いから聞き手にまわっていることなど夢にも思わず本当に自分の話しかしない男性なのか、聞き上手になればすぐに見分けることができます。
まだ「興味を持てる男性」に出会っていないだけかも?
つい自分のことばかりしゃべりすぎる女性が「聞き上手」になるには、「話しすぎてしまう原因を理解すること」、「聞き上手になるメリットを知ること」が大切だとお伝えしました。
でも、もしかすると「聞き上手」になれない原因は、あなた以外のところにもあるかもしれません。聞き上手になれないのは自分のせいだ、と責めることは避けてくださいね。
これまで出会ってきた男性は、あなたにとって「もっと聞きたい!」と思えるほどの深みがなかっただけなのかもしれません。本当の意味で、あなたのタイプではなかった可能性もあります。
どれだけおしゃべりな女性でも、自分が本当に興味を持った男性との会話では自然と聞き上手になるものです。
いつもは自分ばかりしゃべってしまうのに、なぜか彼の話は自然と「聞きたい」と思ってしまう… そんな出会いがあったなら、彼こそ「運命の人」なのかもしれません。
まとめ
恋愛において異性を惹きつけるには、「相手がいかに自分を好きになってくれるか」が重要です。「自分がどれほど相手を好きか」ではないのです。
この視点は、好きな人ができると舞い上がってしまう恋愛初心者が見落としがちなポイントです。
自分のことを分かってほしい!とはやる気持ちはいったん置いといて、まずは彼に好意を持ってもらえるような「聞き上手」になりましょう。
テクニックにとらわれず、「何のための聞き上手なのか?」に目を向けて、気になる彼に「居心地のよさ」を感じてもらってくださいね。
愛されたいと思うなら、まずは愛を与えてあげること。
あなたのさりげない気遣いに彼が答えてくれる日はそんなに遠くないはずです。