デートDVとは、「好き」という気持ちから「あの人を自分の思い通りにしたい」と思うこと。
デートDVとは、「お前は特別な存在」と言って「脅迫」すること。
デートDVとは、「愛してる」と嘘をついて「暴力」をふるうこと。
デートDV定義
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、婚姻関係のある、もしくはあった男女の間で起こる暴力のことを指します。
これに「デート」という言葉がついているため、デート中の暴力のことかな?と思う人もいますが、そうではありません。
デートDVの意味は「婚姻関係のないカップル間で起こる暴力」を指します。
とくに、10代20代の若い世代に被害が広がっており、その実態はとても深刻なもの。
デートDVの被害に遭っている女性は、身体的にも精神的にも支配されることから「助けてほしい」と誰にも言えず、むしろ自分を責めて孤立していることがあります。
デートDVの種類
デートDVには、5つの暴力があります。
①性的暴力……無理やり体の関係を強要する、避妊をしてくれない。
②身体的暴力……物を投げつける、蹴る、殴られる、刃物で脅される。
③精神的暴力……ひどい言葉で傷つけられたり、脅されたりする。
④経済的暴力……借りたお金を返さない、お金を奪う、労働を強いられる。
⑤社会的暴力……交友関係を制限されたり禁止されたりする。
デートDVの事例
性的暴力の事例(Aさん)
その時は、妊娠を望んでいませんでした。
だから避妊して欲しいって言ったのに、ずっと避妊をしてくれませんでした。
嫌だと言ったら「ピル飲んどけば大丈夫だろ」と一方的に言われて、それでも拒むと暴力を振るわれます。
だから、嫌でも従わないと恐ろしくて仕方ありませんでした。
そのあとで妊娠したことが分かると、お腹を蹴って「堕ろしてこいよ」と言われて、本当に辛かったです。
身体的暴力の事例(Bさん)
喧嘩になったとき、彼がキレて私の髪をひっぱりながら壁にぶつけてきました。
それだけで終わらず、頭を地面におしつけられ何度も足でふまれて、ごめんなさいと言っても彼はやめてくれませんでした。
そのあと、大声を出しながら台所にあった包丁を持ち出してきたときは「殺されるかもしれない」という恐怖でいっぱいでした。
精神的暴力の事例(Cさん)
付き合って3か月ほどたって、彼氏に浮気をされました。
そのことを問い詰めると、逆切れされて「お前みたいなやつは浮気されて当たり前だろ」と言われました。
そのあとも「偉そうなことを言うな。お前みたいな無能と付き合ってやってるだけ有難いと思え」とひどい言葉で責め続けられました。
社会的暴力の事例(Dさん)
朝昼夜関係なく頻繁に電話がかかってくるので、出られる時だけでたら「誰といるんだ」「電話にでるのが遅い」と怒鳴られました。
そのあと、彼が私のスマホを勝手に見ていることが分かって、やめて欲しいと言うと「他の男と連絡するな」と常に監視されているみたいで本当に恐ろしくなりました。
※ここでは、女性の視点で書いていますが、男性がデートDVの被害者になる場合もあります。
詳しくは10項目の「女性から男性へのデートDVもある」をご覧ください。
デートDVのチェックリスト
いつの間にかDVの被害者になっていることもあります。
早めに距離を置くためにも、デートDVをする男性の特徴を知る事が大切。
これからご紹介するチェックリストで、確かめてみてください。
こんなデートDVを受けていませんか?
- 言うことを聞かないと、怒鳴ったり殴られたりする
- いつもあなたが支払いをしている
- 「無能」「バカ」など執拗に言われる
- 嫌なときでも性行為を強要される
- スマホの通話記録を見てアドレスを消せと言われる
- 自分の用事が最優先じゃないと不機嫌になる
- 貸したお金を返してくれない
- 腹が立つと、数日間無視される
- 怒ると物を投げたり、叩いたりする
- 彼のことが怖いと思う
心も体も暴力で支配されるのがDVです。
彼のダメな部分を愛しいと思えるのは恋愛ですが、彼のダメな部分に従うことは洗脳です。
DVというのは、命に係わる問題です。
もし、上記の項目に当てはまるのであれば、危険な兆候だと言ってもいいでしょう。
デートDVの原因
デートDVなど、暴力で支配しようとする男性には、被害妄想が激しい、支配欲、束縛などたくさんの原因が関係しています。
そして、それは暴力の種類によって異なります。
デートDV加害者を検証
DVの加害者はなぜ暴力をふるうのか?
どうして暴力を振るってしまうのかというと、それは「自分を被害者だと思っている」からです。
殴る蹴るの暴力を振るっている方が、明らかに加害者なのですが、
当の本人は自分をイライラさせ、気に入らないことをしてきた、そんな女性を悪者だと思っています。
そのため、土下座を強要したり、お前が悪いんだと殴ったり、暴力で分からせようとします。
つまり、自分が罰してあげた、彼女を正してあげていると本気で思っているため、彼はデートDVをしているという自覚がありません。
だからこそ加害者なのに、被害者意識を持ち、被害者ヅラをしてしまうのです。
ですが、「善」と「悪」も分からないような人間が、被害者ヅラをするのもおかしな話。
暴力を振るったなら、そこにどんな理由があったとしても、加害者であることには変わりません。
デートDVの被害者を検証
DV被害者はどうして逃げ出さないのか?
デートDVから逃げ出さない女性は、「ピュアな良い子」である場合が多いです。
意見が言えない従順さや、言う事を聞けば愛されるという誤認。
嫌われるのが怖いから気を遣って、争いも避け、相手の言葉に流されます。
でも、こうした行動はときに思ってもみない方向へと進んでしまいます。
それが、DVという暴力です。
男性は自分の強さを誇示したい生き物で、そのために「暴力」と「言葉」を使うことだってあります。
俺が正しいとか言う事を聞けと、暴力を正当化して傷つけ、「お前は特別な存在だから殴ったんだ」と言葉で洗脳します。
殴られたショックと優しい言葉は、まるでジェットコースターのように女性の思考を激しく混乱させ
暴力を振るわれたのは私が悪かったから、浮気をされたのは私に魅力がないからだと、罪の意識を植えつけられます。
そして、彼に優しくされたとき「こんな私を受け入れてくれた」「ちゃんと愛されてる」と、暴力を愛情だと勘違いするようになります。
こうして、デートDVによりカップルの奴隷化が作り上げられてしまうのです。
暴力によって、罪の意識をねじ込まれてしまった女性は、そう簡単に逃げ出せるものではありません。
彼のことがどんなに好きでも、彼と一緒にいるために、暴力に耐えなければいけなくなったのなら、不幸のはじまりです。
99%の悪から目を背け、1%の善にすがるようになってしまったなら、重度の依存が進んでいる可能性があります。
「普通に愛されたいだけなのに、何で。」
少しでもそう感じたなら、今すぐ彼と距離をとってください。
第三者を間にいれ、そしてきちんと現実を直視し、あなたの幸せのために選択してください。
デートDVを回避する方法
被害に遭う前にデートDVを回避したいと思っていても、なかなか難しいかもしれません。
ですが、デートDVを起こす男性には行動や言葉にいくつか特徴があり、あらかじめ見極めることができます。
これからご紹介する「デートDVを起こす男性の特徴」を知り、おかしいと感じる様子が彼にも当てはまったら、事前に回避することが賢明です。
デートDVを起こす男性の特徴
- 「俺が幸せにしてやる」など自信過剰な言葉が多い
- 自己評価は低いのにプライドは高い
- 所有欲が強い
- 男尊女卑の考え方をもっている
- 責任転換がうまい
- いじめや動物虐待をする
- 友人や恋人の悪口を言う
- 酒癖が悪い
- 精神的に自立していない
- 親と不仲
デートDVはごく一部のカップルで起こる問題だと思われがちですが、誰にでも起こりうる身近な問題です。
「優しそうなあの人が…」「真面目で好青年なのに」そんな人も、女性に手をあげます。
少し接した程度や、見た目で判断できるものではありません。
少しでもデートDVの兆候がでてきたら、離れるか、第三者に相談することを強く勧めます。
デートDV被害に遭ってしまったときの対処法
目を背けたくなるなるほど酷い目に遭っていても、優しかったときの彼を思い出しすと、なかなか別れを選択することができないかもしれません。
でも、自分の体を見てください。
腕やお腹、足にたくさんの傷があるなら、やはりちゃんと向き合う必要があります。
これから、デートDVの被害に遭ったときの対処法をいくつかご紹介します。
被害者を守ってくれる法律
DV防止法
DV防止法とは、家庭内で起こった暴力から被害者を守るために施行されました。
そのため、婚姻関係のないカップルでは適応されませんが、平成26年1月3日に法改正が施行され、「生活の本拠を共にする交際相手からの暴力」も適用対象となりました。
そのため、同居しているカップル間でデートDVが起こった場合、「一時保護」「通報」「警察官による被害の防止」など、各関係機関と連携をとり守ってくれます。
ストーカー規制法
つきまといや待ち伏せ、自宅や職場(学校)などに押し掛けるストーカー行為を規制する法律です。
彼氏から執拗にメッセージが送信されたり、自宅をうろつく行為があったりした場合は警察に相談することで、適切な措置をとってもらえます。
暴行罪
殴る蹴るなどの暴力行為があった場合、暴行罪が成立する可能性があります。
傷害罪
暴力をふるわれ怪我を負わされたときは、傷害罪が成立する可能性があります。
脅迫罪
「別れるならお前を殺して俺も死ぬ」「裸の写真をバラまく」などの脅迫行為があった場合、脅迫罪が成立する可能性があります。
強姦罪
無理やり性行為を強要する、暴力によって性行為に及ぶ場合、強姦罪が成立する可能性があります。
これは、恋人同士でも適用される可能性があるため、諦めないでください。
(※2018年4月の情報です。)
相談センター(窓口)の存在
デートDVの被害から守ってくれる相談センターが、自治体によって設けられています。
緊急性がある場合は、直接窓口へ相談してください。
いま自分がされている事がデートDVか分からなくても、付き合っている彼のことで困っていることがあるなら、メールや電話で相談をしてみましょう。
多くの相談センター(窓口)では、個人の秘密は固く守られているため、安心して相談することができます。
この様に、DV被害者が陽のあたる幸せな方向へと歩み出せるように、法律や制度が、恐ろしい暴力からあなたを守ってくれます。
必要性を感じたときは、勇気を出して相談してください。
女性から男性へのデートDVもある
「些細なことで八つ当たりしてしまうんです」
こんな気持ちを抱えている女性は多いのではないでしょうか。
感情のコントロールができなくて、イライラしたり上手くいかなかったりした時に、彼に強く当たってしまう。
理不尽な八つ当たりは、女性であったとしてもデートDVに該当します。
でも、腕力は男性の方が強いから、彼女からの暴力を止めることもできるはずと、多くの方はイメージすると思います。
ですが、女性のDVというのは、力の暴力ではなく精神的な暴力が圧倒的に多いのです。
肉体的な攻撃よりも精神的な攻撃に弱いのが男性です。
男性はプライドが高く、自分のコンプレックスや失敗、触れて欲しくないことに土足で踏み込まれると、精神的な苦痛を感じます。
こうした女性のデートDVというのは、男性と違って言葉の暴力が主なため、表面化しないこともあります。
そのため、私たちが思っているよりも、女性が加害者になっていることは多いのかもしれません。
デートDVを起こす女性の特徴
- たびたびヒステリックになる
- 常に正しいのは私だと主張する
- 長期間の無視をする
- 過剰なわがまま
- 嫉妬深い
- 「キモい」「ウザい」など馬鹿にする
- 両親と不仲
- 友人が少ない(いない)
- 被害妄想が強い
女性がデートDVをしてしまう原因は、多くの場合、自立できていないからです。
自立心がない女性は、男性に守ってもらって当たり前という考えを持っています。
だからこそ、理想の男性像から外れる恋人が許せないのです。
弱い彼氏を見ると言葉で責めて、彼を無視して存在を否定するのです。
私はそんな酷いことをしていないから大丈夫、ただの愚痴はDVじゃないと思っている女性も多いですが
「ただの愚痴」としか思っていなかったとしても、精神的な虐待をしている可能性があります。
彼との違いを受け入れられなくて衝動的になったり、あなたの都合が悪いときだけ無視をし続けたり、
こうした感情のコントロールができていない事も、デートDVである可能性があるのです。
デートDVの原因と対処法のまとめ
暴力を振るう男性と一緒にいすぎると、あなたの人生のすべてをコントロールされ自由を奪われます。
お付き合いの中に不自由さを感じたなら、それは愛情ではありません。
そもそも愛情というのは自由であるということ。
自由ということは信頼関係があるということです。
お互い尊重し合っているということです。
今、彼と別れてあなたの現実に直面するのは孤独ではなく、自由かもしれません。
パートナーにコントロールされた人生よりも、自由を楽しめる人生にして欲しい。
そのためにも、加害者から愛されることより、自分の人生や命の方が大事だと気づいてくれることを心から願っています。
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