二人が惹かれ合って始まったお付き合いも、長く一緒にいると「彼とはうまくやっていけないかもしれない」と感じることがあります。
すれ違いや気持ちの変化を無視できなくなると「別れたい」と思うのも自然な感情かもしれません。
とはいえ、恋人と別れるときは寂しいようなこれでいいような、複雑な気持ちにもなりますよね。
今回は、彼氏と別れたいと思う女性の心理や、迷ったときに考えたいこと、彼氏ときちんと別れる方法をご紹介します。
彼氏と別れたいと思う理由9つ
好きだったはずの彼氏と別れたいと思うのはどうしてなのでしょうか?
女性が彼氏と「もう一緒にはいられない」と感じる理由をいくつか挙げてみます。
人の気持ちは移ろいやすいもの。
彼のことが大好きだったはずなのに、ふとした瞬間に「好き」という気持ちがなくなっているのに気づくこともあるでしょう。
あるいは彼氏の日ごろの何気ない言動が少しずつストレスになっていたのかもしれません。
お互いに好きだからこそのカップルなのに、その感情がなくなってしまっては一緒にいる意味を見失ってしまいます。
付き合いはじめの燃えるような「好き!」が落ち着いても、だんだん愛情へと変化すれば長い付き合いでもマンネリになることはありません。
仮になったとしても、お互い「そんな時期もあるよね」と余裕が持てるくらいの信頼関係ができているはずです。
ですが、倦怠期を迎えたまま二人の気持ちがフェードアウトしてしまう場合、残念ながら彼は運命の人ではなかったのかもしれません。
彼氏を嫌いになったわけじゃなくても、あなたの気持ちより彼の気持ちのほうがずっと大きい場合、彼氏の愛情を重たく感じてしまうことがあります。
毎日の連絡を求められたり、出かけるたびに誰と会うのかを聞かれる、携帯を定期的にチェックされるなど、束縛が激しくなってくると「別れたい」という思いがよぎるようです。
カップルが長続きするには、二人の気持ちのバランスが重要なのです。
恋人も他人だなんてことは分かっているはずなのに、彼の性格や習慣、考え方や価値観が違いすぎると、カップルとしての二人の関係にはやっぱり亀裂が生じます。
彼のありのままを認めようと努力をしても溝が深まる一方なら、一緒にいてもどちらかが我慢することになります。
本能的に惹かれ合うようなドラマチックな出会いから始まった恋でも、相手の内面を知るごとに「やっぱり違う」と理性が判断してしまうのです。
好きなタイプを聞かれたとき、「優しい男性」と答える女性はとっても多いです。
ですが、いくら優しくてもそれだけでは物足りなさを感じてしまうのが女性という生き物。
基本的には何でも認めてほしいし褒めてほしいけれど、一番身近な異性である彼氏だからこそ、ときには甘えたり叱ったりしてほしい、と思っているのです。
気を遣われるばかりの関係に疲れてしまい、優しい彼氏へ罪悪感を抱えながら別れ話を切り出すことになります。
この世にはたくさんの男性がいます。
昨日まで生きてきた世界には彼氏以上の男性なんていないと信じていたのに、今日、ふとしたきっかけで彼を上回る魅力を持った男性に出会ってしまった… そんなこともあるのです。
運命の人はひとりしか選べません。
彼氏と結婚しているわけではないのなら、自分の気持ちに嘘をつく必要はないと感じる女性も多いでしょう。
モテる男性を彼氏に持つことがステータスとなることもあるでしょう。
しかし一方で、たくさんのライバルがいることも覚悟しなければなりません。付き合い始めは器の大きいイイ女を演じて「最後は戻ってくるんだから」と澄ましていても、あなたの心は少しずつ傷ついています。
彼氏の浮気を許すことが必ずしもいい女とは限りません。
自分のことをぞんざいに扱うような男なんて、他の女性にいくらモテていようが捨ててしまっていいのです。
愛こそすべて。できればずっと信じていたい素晴らしい言葉です。
ですが、たとえどんなに彼氏のことを愛していても、一生を供にするとなると現実の壁が立ちはだかります。
もし、あなたが結婚をして子供を持ち、堅実に生活していきたいと考えているなら、後先考えずにお金を使ったり簡単に借金をするような男性は、人生を分かち合う相手ではないかもしれません。
気がついたらいつの間にかあなたばかりがデートに誘うようになっていて、しかも彼は「仕事が忙しくなった」と言って誘いを断るようになった…。
あるいは、どちらかの就職や転勤をきっかけに遠距離になってしまったり、お互い避けているわけではないけれどなぜか予定が合わなくなってきた。
こんなふうに、付き合っているのに彼氏と会えない日が長くなると一緒にいる意味が分からなくなくなるようです。
別れたいけど別れたくない!複雑な女性心理
今の関係をこのまま続けていてもお互いに幸せになることはきっとないんだろうな、とうすうす気づいてはいても、別れを切り出せないこともあります。
別れたいけど、別れたくない。
ずっと一緒にいた彼氏だからこそ複雑な心理がはたらいてしまうのです。
彼氏のこんなところがいやだと思っていても、付き合いが長くなると情が湧いてしまい別れにくくなることもあります。
本当はもっといい男性がいると頭では分かっているのに、別れようと言ったら彼はきっと悲しむに違いない、いいところもあるし、別れるのはまだいいかな… と自分の気持ちよりも彼をかばうことを優先させてしまうのです。
でも、愛情のふりをした情だけで一緒にいるのが本当に彼のためなのか、考えてみるのもいいかもしれません。
自分から別れを切り出すことで彼氏を傷つけたくないという思いから別れをためらう女性も多いでしょう。
彼がどんなときにどういう感情になるかをよく知っている彼女の立場だからこそ、彼氏が落ち込んで大事な仕事に影響を与えるんじゃないかとか、ちゃんと立ち直ってくれるだろうかと、相手の気持ちを考えてしまうのです。
ですが、別れを切り出す側が相手を傷つけるのは避けられないことです。
彼を傷つけたくないと言いながら、あなた自身が罪悪感を負いたくない、悪者になりたくない、と考えているのではないでしょうか。
彼氏と別れたいのは、彼に対するあなたの気持ちがもう冷めてしまったからですよね。
なのに、彼がいままでとは変わらず愛情を与えてくれる。
そうすると、こんなに愛してくれる男性はもう現れないじゃないか… と別れを迷うことになります。
特に女性は愛するよりも愛される恋愛のほうが幸せになれるなんて言いますよね。
好きでいてくれる男性をあなたもまた好きになる可能性があるのなら、お付き合いを続けるのもひとつかもしれません。
今の彼とは別れたほうがいいのかもしれない。
でも、かもしれない、としか思えないのはあなたにまだ迷いがある証拠です。
自分の気持ちがはっきりしないため、別れたいと思っていてもあと一歩が踏み出せないのです。
別れたいと思うのは一時的な感情なんじゃないか、喧嘩を引きずっているだけかも、仕事が忙しくなって彼のことを考える余裕がなくなっただけかも…。
そんなときはすぐに決断を下す必要はありません。
別れたあとに後悔をしないように、ゆっくり考える時間を持ちましょう。
彼氏が浮気をした… とてもショックですよね。
自分のことを大切にしてくれない男なんていらない!と強がってみても、彼のことが好きという気持ちは簡単には消えません。
彼の浮気は別れを切り出すもっともな理由になりますが、実際に別れるかどうかの判断は、あなた自身の気持ちに折り合いをつけられるかどうかがカギとなるようです。
もし「別れない」という決断をするのなら、2度目はないということを約束させましょう。
次に会ったときこそちゃんと話そうと思っていたのに、彼の笑顔を見たら「やっぱり悲しませたくない」と感じてしまい、結局いつも通りのデートをしただけだったという経験はありませんか?
「話したいことがある」とLINEを送ろうとした瞬間に彼から何気ない連絡が来たら、そのままラリーを続けてしまったり…。
相手があなたの「別れたい」という気持ちに気づいていないなら、別れを切り出すタイミングをつかむのはなおさら難しくなります。
彼への気持ちは冷めてしまったけれど、「彼氏」という存在は失いたくない女性も多いようです。
ずっと一緒にいたからこそ、いきなり一人になるのが寂しいのでしょう。
まわりの友達がみんな彼氏持ちで、彼と別れたら女子会の話についていけなくなったり、惚気を聞かされるのが辛いと感じるのです。
彼氏が聞くとショックを受けそうな理由ですが、こんな本音を持った女性は意外といるのかもしれません。
別れを決断する前に試したいこと
売り言葉に買い言葉、一時的な感情にまかせて「別れる!」と口にしてしまい後戻りができなくなったカップルはたくさんいます。
焦って別れて後悔しないように、別れを決断する前に本当にその選択肢でいいのか一度考えてみましょう。
ずっと一緒にいた彼氏と距離を置くことで、近くにいたときは見えなかった相手のいいところや自分の未熟さに気づくことは多いです。
あるいは、彼の欠点やあなたを軽視する態度を実はずっと我慢していたことに気がつくなど、自分自身の本音と向き合う時間にもなるでしょう。
彼のいない時間をしばらく過ごしてみて、本当に彼とまたやっていけるのかじっくり判断しましょう。
付き合い始めは彼のことなら何でも愛おしく感じられると思います。
でも、あなたに欠点があるように、彼にもまた欠点があります。
彼と長く一緒にいるということは、悪いところも含めて彼という人間を知っていくことにほかなりません。
もし、別れたいと感じたのが、付き合い初めのドキドキから彼自身に向き合っていくころであれば、そういうものなんだと受け入れることも大切です。
彼の悪いところよりも意識的に目を向けて見つけたいいところのほうが多いなら、もう少し様子を見てもいいかもしれませんよ。
彼氏への不満は、たいていの場合「期待」から生まれます。
彼とほんのささいなことで喧嘩になってしまう場合には、一度あなた自身も彼に期待をしすぎていないか振り返ってみる必要があります。
彼氏に対してすぐに不満を持ってしまう女性は、無意識のうちに「恋人なんだから分かり合えるはずだ」と思っていることが多いです。
彼は恋人といえど、他人です。
彼はきっとこうしてくれるだろうと期待するのではなく、ありのままの彼を認めるために自分ができることはないか、あなた自身が変われるところを探してみるのもいいでしょう。
恋愛のすべてが結婚につながるわけではありませんが、彼との関係を見直すとき「彼との将来が想像できるかどうか」という部分は大切なポイントです。
彼とデートするだけなら恋人気分を味わえるだけで十分かもしれませんが、一緒に生活をするとなると「居心地の良さ」や「生活力」が重要になってきます。
良いときも悪いときも二人で乗り越えられるような心地よい関係が今の彼と築けるかどうか、もう一度考えてみましょう。
彼氏へいきなり「別れよう」と伝えても納得してもらえないことも多いでしょう。
もしかすると彼はあなたが別れたいと思った原因に気がついていない可能性があるからです。
彼と一緒にいることができないかもしれないというあなたの気持ちを、別れ話として切り出すのではなく、まずは思い切って打ち明けてみることも大切です。
彼ときちんと話し合うことで解消する問題もたくさんあるはずです。
あなたを幸せにしない彼氏の特徴16選
彼氏と別れたいと思っていてもなかなか決断できないことも多いですよね。
ですが、なかにはお付き合いを続けていても苦しいだけという関係もあります。
もし、あなたの彼氏が以下のような男性なら別れを選択するほうが賢明かもしれません。
こんな彼氏なら別れてもいい
- ありのままの彼女を否定する
- お金を貸してと言ってくる
- 暴力をふるう
- 愛情表現を全くしない
- いつも「忙しい」と言い訳をする
- それなのに、都合のいい時だけ「会いたい」と言ってくる
- 一緒にいることを恥ずかしがる
- 彼女が落ち込んだり悲しんでいても気にしない
- 彼女の夢や目標をばかにする
- 束縛するなど、彼女を自分の思い通りにしようとする
- 自分の非を認めない、謝らない
- 彼女が困っていても助けない
- 彼女の意見を聞かない
- 何かにつけて彼女と競おうとする
- 簡単に約束を破る
- 嘘をつく
恋人関係を長く続けていくにはお互いを思いやる気持ちが不可欠です。
どちらかが優位に立たなければ成り立たないのなら、健全な関係とは言えません。
あなたの彼氏が上のような自分本位の男性なら、別れてしまったほうが幸せになれるはずです。
彼氏と別れる7つの方法
彼氏と別れると決断したら、あとは別れ話を切り出すだけ。
ですが、そんなときにかぎって今までの素敵な思い出や彼の悲しむ顔が頭をよぎってしまうのです。
辛いかもしれませんが、別れる決心をしたのなら、きちんと今の関係を終わらせなければいけません。次の恋へ進むのはそれからにしましょう。
彼氏と別れる決心をしたら、できれば彼と会って直接その気持ちを伝えましょう。
「別れたい」とはっきり言うのはもっとも勇気がいる方法ですが、同時にもっとも誠実な方法でもあるのです。
彼と直接会って別れ話をするときのポイントは、冷静でいること、はっきりと伝えること、でも彼を責めないこと。
感情的にならないように、カフェなどほかの人の目がある場所を選ぶとよいでしょう。
彼の目を見ると申し訳なさがあふれてくるかもしれません。でも、別れると決めたならひるまずにあなたの気持ちをはっきり伝えてください。
事前に何をどんなふうに言うかシュミレーションしておくのもおすすめです。
その際、彼ばかりを責めたり否定したりする言葉になっていないかも確認してくださいね。
別れ話はできれば直接伝えるのがベターです。
でも、彼が感情的になりやすい性格だったり、はっきりと伝える自信がどうしてもないこともあるでしょう。
いきなり別れ話を切り出すのはためらってしまう人には、別れたい意思を態度で示す方法があります。
彼と距離を置くのもそのひとつ。
「距離を置こう」と提案するのもいいですし、少しずつ連絡を減らしていく、デートのお誘いを数回に1回は断るようにするなど、徐々にフェードアウトする方法もあります。
お互いが一人の時間に慣れることで別れることへの抵抗をなくしていくのです。
彼氏と別れたいという思いを察してもらうには、そっけない態度をとるのも効果的です。
LINEやメールなどの頻度を減らしたり、愛情表現を少なくする、デート中にも楽しそうにしないなど、彼が「もしかして冷めたのかな」と感じる態度をとるのです。
そのうち彼はどうしてだろう?と考えるようになります。
そっけなくする理由を彼のほうから尋ねられたら、別れ話を切り出すきっかけになるでしょう。
仕事や学校が忙しくなったと伝えて、デートやLINEの返信に時間を割けないことを察してもらう方法もあります。
忙しいのは誰のせいでもないため、悪者を作らずに彼との距離を置くことができます。
ただし、「忙しい」という言葉は言い訳の常套文句でもあるので、察する能力の高い彼ならあなたの矛盾に気づく可能性もあります。
大きい仕事を任されたとか成績を上げないと奨学金がもらえないとか、具体的な理由を説明するほうがよいでしょう。
罪悪感がありますが、彼が諦めてくれる可能性が高くなるのが「他に好きな人ができた」と伝える方法です。
人を好きになるという感覚を理性で扱い切れないことは、彼もよく分かっています。
だからこそ、「悪いところがあったら直すから」とか「君の好みに合わせるよ」という現実的な提案をしても意味がないと諦めてくれるのです。
彼氏が感情的になりやすかったり、話し合いになると言いくるめられてしまう場合は、友人や知人などの第三者に入ってもらうことをおすすめします。
すぐに怒りを爆発させるような暴力的な彼氏なら、なおさら二人きりで別れ話をするのはやめましょう。
できれば彼も知っている共通の知人がいいでしょう。
彼の知らない友達を連れて行くと彼はどうしても「敵が二人いる」という感覚になるからです。
ただし、彼に恥をかかせてしまうことになるので、間に入ってもらう知人は慎重に選びましょう。
彼氏と別れたいと考えている女性のなかには「もう二度と会いたくない」という人もいるかもしれません。
いくら直接会って話すのがフェアだといっても、そんな義理立てすらしたくないほど彼に対して嫌な感情を持つこともあるでしょう。
そんなときは、無理をせずにLINEやメールで別れたい意思を伝えるのもありだと思います。
あなたが別れたいと思っていること、もう会えない理由を、感情を交えず客観的な文章にして伝えましょう。
同棲していたらどうすればいい?
彼氏と同棲をしている場合、「別れる」という決断はよりハードルが高くなるでしょう。
ですが、彼との未来が見えないのなら、同棲を解消して次の恋へ進むのもひとつの選択です。
ここでは最後に、同棲中の彼氏と穏便に別れるためのポイントをご紹介したいと思います。
同棲中の彼氏と別れるときは…
- 引っ越しにかかるお金を貯めておく
- 新しい住居を決めておく
- すぐに荷物をまとめられるよう整理しておく
- 別れを切り出すのは引っ越し準備が整ってから
- 彼に出て行ってもらう場合は余裕を持って伝える
- お金の清算をする(家賃・生活費・二人の貯金など)
- 家具や家電などをどちらが引き取るか話し合う
- 寂しさを紛らわせるものを探しておく
同棲しているカップルが別れ辛いのは、同棲を解消するのにまとまったお金が必要だったり、引っ越し先を決める、荷物をまとめておくなど、面倒なことが多いからです。
でも、事前にしっかりと準備さえしていれば、彼と揉めずに穏便に別れることも可能です。
同棲している場合、感情にまかせて家を出ていってもいいことはありません。
後になって別れた彼とトラブルになるよりも、別れるための準備を計画的に進めていくのがよさそうです。
まとめ
一度は思いがつながった彼氏との別れは、そんな彼と恋を始めるときと同じくらい難しいものかもしれません。
ですが、別れたいというあなた自身の気持ちに向き合って、彼と別れることを決断し、彼へきちんと思いを伝えたのなら、きっと後悔はしないはずです。
別れは始まり。
あなたと彼、それぞれの新しい恋と人生を応援しています。