ネットで出会ったカップルが、その後、入籍し家族になる例が増えています。
これまでの「出会い系」といったマイナスイのメージは薄れ、リアルな出会いの場として、ネット恋愛は一般化しています。
どしてネットの出会いが現代人に受け入れられ、結婚へと繋げてくれるのか。
今回は、その背景と問題点に迫ります。
ネットの出会いはまるで部屋探し
ネットの出会いといえば「買売春の温床」「不倫問題」「性犯罪の危険性」など、良いイメージがありません。
にも拘わらず、マッチングサービスや恋活・婚活アプリが平成20年頃に登場し、いまだに進化し続けているのは何故でしょうか?
もちろん、その理由は「ニーズがあるから」の一言に尽きます。
出会える数が限られている合コンよりも、機械的に操作し簡単に好みの男性を探すことができるネットの方が効率的であるからです。
それは、例えるなら部屋探しのようでもあります。
部屋探しは大きな選択です。誰だって失敗なんてしたくありません。
だからこそ、広さ、日当たりの良さ、駅近など、しっかりと条件にこだわるはずです。
ネットでの出会いもこれとそう変わりません。
職業、収入、見た目に至るまで、自分の好みの男性とスピーディーに繋げてくれるのです。
だからこそ、最短ルートで出会い、最速で結婚することも夢ではありません。
そして、こうした合理化された出会い方を好んで利用するのは、テクノロジーを駆使する若者に多い傾向があります。
ネットの出会いはあり?なし?
ネットで出会うメリット
通学や通勤に、TwitterやInstagramを見たり投稿したりしていませんか?
隙間時間にSNSを利用するように、気軽に異性を探すことができるのがネットの出会いです。
こうした生活リズムに自然に溶け込むスタイルは、現代人にフィットしていると言えます。
親世代であれば、お見合いや知人の紹介、地元で出会って結婚をしたという人も少なくありません。
ですが、「地元志向」の若者はこの出会い方に抵抗を感じています。
別れることになれば、友情が壊れ知人とは関係が希薄になるなど、リスクの方が大きいと考えるからです。
その点、ネットであれば友人や知人を失うこともなく、むしろ誰にもバレずに出会うことができます。
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ネットで出会うデメリット
条件で検索し、機械的に相性のいい相手を導きだしてくれるため、最短で恋人が出来ると考える一方、沢山の候補の中から選ぶことができないと悩む人も少なくありません。
これは、まさに人の性であり「もっといい人がいるかも」と思ってしまうからです。
こうした、恋人選びがジプシー化しやすい事がまさにデメリットだと言えるでしょう。
探せば今より見た目がカッコよく、経済力のある男性と出会えるかもしれないと、決断できずに何年も出会いの場から抜け出せない。
これこそ、ネットの出会いの弊害です。
それから、もうひとつ。
やはりどうしても拭えないのが「出会い系のような後ろめたさ」でしょう。
友人や親に「彼と出会った馴れ初め」を話せず隠しているという人も多いです。
この事については後ほどご説明します。
結婚まで辿り着いた人の割合とは?
アメリカでは「オンライン・デーティング」といった、ネットを通じて男女が出会うことが主流となっており、この動きは日本よりもさらに進んでいます。
結婚したカップルのうち3分の1はネットで出会っているという研究もあるほどです。
結婚した3組に1組がネットで出会っているという数字を見れば、日本でも同じ割合で結婚するカップルが生まれることは、そう遠くない未来かもしれません。
とはいえ、結婚を意識したとき、多くの人は親にどうやって紹介したらいいのか悩むと言います。
出会いの馴れ初めを「隠す」「隠さない」と二分化されていますが、どちらにもメリット・デメリットはあります。
ネットでの出会い方をどう説明する?
ネットの出会いが一般的になったとは言え、体裁が悪くて親や友達に言い出せない人も多いです。
その背景にはやはり「出会い系サイト」という良くないイメージが根強く残っているからです。
特に、親世代は心配したり偏見をもっていたりすることもあります。
そこで、出会いがネットだったとき、周りにきっかけをどう説明するのか?という問題を考えてみたいと思います。
ネットでの出会いを隠す?隠さない?
隠すメリット・デメリット
「隠す」ことを選択した人は、親に反対されるのが嫌、怪しい出会い方、といった第三者の意見を意識したからだと思います。
隠すことで親が安心し、友人にも「危ない」「騙されてるのではないか」と変に勘ぐられることもありません。
ただ、唯一デメリットがあるとするなら、嘘をつきすぎてボロがで始めると、大変なハレーションが発生してしまう事があります。
二人にとってやましさなど微塵もなかった出会いが、一気にやましい出会いだと誤解されかねないので、必要以上に嘘をつくのは避けた方がいいでしょう。
隠さないメリット・デメリット
「隠さない」を選択した人は、家族や友達に嘘をつきたくない、堂々としていたいと考えるからでしょう。
話す順番さえ間違えなければ、堂々と公言しても周囲から色眼鏡で見られる心配はありません。
共通の趣味があり、SNSで交流したことがきっかけだったと説明したり、アプリで結婚した知人の勧めではじめてみたなど、順を追って説明すれば頭ごなしに否定されることはありません。
だた、デメリットがあるとするなら、それほど親しくない人には、興味本位で受け取られる可能性があるということです。
馴れ初めを説明しても「出会い系?」「遊び目的なんじゃないの?」と理解してもらえない事もあります。
出会いがネットだから起こる「馴れ初め説明問題」の対処法
二人の馴れ初めを説明できる?できない?という問題を解決する一番の対処法があるとするなら、それは「無難に切り抜ること」だと思います。
親が心配性なら、あえて言う必要はありません。
体裁が悪いと感じるなら、「友人の紹介」と言えばそれ以上掘り下げられることもないでしょう。
何でも正直に話さなければ気が済まないという人も、冷静になって考えれば、出会ったきっかけなんて、わざわざ公にする必要もないことがわかるはずです。
これまで少数派だった意見が、数年後には多数派の意見になることなんて珍しくありません。
今は偏見や価値観の違い、誤解など、ネットでの出会いを不安視する傾向がありますが、これも「出会い方の一つ」として多くの人が認識すれば、隠す隠さない論争もナンセンスだという事に気づくはずです。
ネットの出会いのまとめ
国際的にも広がりつつあるネットの出会い。
グローバルにつなげてくれるネットだからこそ、これからは国内だけではなく国際恋愛にも一役買ってくれそうです。
そうなればおのずと遠距離恋愛になり、また新たな悩みや問題がでてくると思いますが、それはまた別の機会にでも。
ネットは人間関係をつくるインフラとして、現代人には絶対的な存在です。
とはいえ、犯罪被害のリスクがないとは言えません。
慎重にことを進めることは、ネットでの出会いをプラスに働かせるために欠かせない事です。
世代や人によって感じ方が違うネットの世界では、誤解されることもしばしばあります。
全員が納得できる結果など、めったにない事です。
だからこそ、二人が出来ることと言えば、極力誤解を生まないよう気を付けること。
親や友達が誤解するということは、裏を返せば「心配してくれている」ということです。
あなたのことを大事に思ってくれる人たちに、幸せな姿を見せることが一番理想の形なのではないでしょうか。
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