心理学の世界で知られている吊り橋効果は、恋愛にも当てはまるということで若い女性たちに注目されています。
恋の吊り橋理論という呼び名もあるぐらいですので、気になる男性を振り向かせるために使わない手はないですね。
そこで今回は、吊り橋効果を狙った恋愛テクをご紹介していきます。
吊り橋効果なんて全く知らないという方も、言葉はわかるけど詳しくは知らないという方も是非参考にしてみてくださいね。
キーワードは「恐怖」「不安」「心配」
「吊り橋」と聞いて、皆さんが連想するのはどんなことでしょうか。
- 凄く高い場所にあって渡るのが怖そう…?
- ぐらぐら揺れて不安定な感じ…?
- ロープが切れそうな気がして心配…?
高所やスリリングな環境が好きな人以外は、吊り橋といえば恐怖や不安、心配などの言葉が思い浮かぶかと思います。
人は不安定な場所に身を置いたときや恐怖を感じたとき、まわりに対する興味・関心が一気に強まります。
一人ぼっちで切り抜けようとすると怖くてパニックになる可能性があるため、「何かにすがりたい」という気持ちが強く出てくるのです。
吊り橋効果ってどんな効果?
たとえば旅先で田舎道を歩いていたとして、突然恐怖を覚えるような豪雨が降ってきたとしたら、どんな気持ちになるかを想像してみてください。
見知らぬ道。
雨に視界がさえぎられ、数メートル先がやっと見えるような状態。
何だか森の中から動物が出てきそうな気配。
…このようなシチュエーションにあるとき、人はまわりへの興味関心が非常に高くなります。
今の状態から抜け出したくて、どこかに雨宿りできるような店はないか、誰か通りかからないかという意識になるのです。
もしもそこに偶然人が通りかかったとしたら、意識は一気にその人に集中します。
「凄い雨だね」「大丈夫?」などと声を掛け合う相手が出現すると、まるで同志か親友に出会えたような心境になります。
ピンチに追い込まれたときというのは、相手が一言発する度に、大げさなぐらい嬉しく感じたり共感できたりします。
しかし同じ旅先で同じ相手に出会ったとしても、ポカポカ陽気の晴天のときだったとしたらどうでしょうか。恐らくほとんど記憶に残ることはないでしょう。
つまり、自分の存在をアピールしたり自分が言いたいことを相手に強く印象づけるには、不安定なときの方が高い効果を上げるということなのです。
実際に心理学者たちが実験したのは、同じアンケートを実施した場合、普通の場所で質問するのと吊り橋の上で質問するのとではどちらの方がアンケート内容に興味を示してもらえるかというものでした。
結果は、圧倒的に「吊り橋の上でアンケートをした場合」の方が高かったそうです。これが吊り橋効果というものです。
追い詰められると恋が芽生えやすくなる
吊り橋効果によって高まるのは、仲間意識や友情だけではありません。
不安や恐怖に追い詰められている状態のとき、そばにいるのが異性だった場合は、相手との間に恋愛感情が生まれやすくなります。
アクション映画やサスペンス映画では、窮地に追い込まれた男と女が恋に落ちるストーリーが定番のようにありますね。
ピンチのとき助けてくれる誰かに対し、人は『運命』を感じます。
追い詰められて恋に落ちた人の心理
- この人と一緒にいればどんなことでも乗り越えられる。
- この人はきっと自分にとって運命の人だ。
- 今の状況を乗り越えて、絶対にこの人と幸せになって見せる。
平穏に始まる恋とは違い、追い詰められて始まる恋は最初から大恋愛になりやすい特徴があります。
「自分を支えてくれるのは、この人しかいない」という気持ちが強い分、相手に対して感じる愛情も強くなるのです。
吊り橋効果を恋愛テクとして活かす
スランプになっているとき
職場を始め身近な場所に好きな人がいる場合は、あえてその男性がスランプに陥ったときを狙って声をかけるようにします。
普通の状態のときに効果がないようなセリフでも、追い詰められた状態のときは心に刺さります。
「元気?」「大丈夫?」「昨日大変そうだったね」など、ほんのちょっと思いやりの一言をかけるだけでも、追い詰められた相手には自分を救ってくれる魔法の言葉に聞こえます。
厳しく抑圧されているとき
学生時代を思い出すと、厳しい運動部に所属している男女が彼氏と彼女の関係になるパターンって多かったですよね。
監督・顧問・先輩などから厳しく抑圧され、体力的にも精神的にも追い詰められているという環境が、男女の気持ちを恋へと走らせるためです。
他には、自動車学校の実技テストになかなか合格できなくて、教官から何度も厳しい指導を受けている人同士が急速に仲良くなるというようなパターンもあります。
「自動車学校で好きな人ができた」「自動車学校で出会った人と付き合うことになった」というのはよくある話ですね。
社会でも厳しい環境で働く男性というのは多く存在しますので、そういう男性を支えてあげればあっという間に熱い関係になれるでしょう。猛暑や悪天候の中、外で仕事をしている人。
24時間体制の店や会社で、不規則な勤務に就いている人。
ノルマに追いかけられる仕事をしている人など、恋人の支えを必要としている男性は沢山います。
まとめ
精神的にぎりぎりの状態に追い込まれたとき、一人で難局を乗り越えるのは辛いものです。
アクション映画やサスペンス映画ほどの事件はなくても、日常生活の中にも人を追い詰める出来事は色々あります。
急に忙しくなって出張ばかりさせられることになったり。体調を崩して入院することになったり。
職場の中できつく怒られたり。
そんな状態のとき、孤独はさらに人の精神状態を追い詰めます。
誰かに理解してもらいたい、誰かに支えてもらいたいというタイミングで手を差し伸べれば、あなたはその男性にとって女神のようなかけがえのない存在になることでしょう。